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理系の転職は難しいのか~理系の転職希望者が本当に考えるべき2つの事

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

どうもヒトリべです。理系転職者の経験から転職に関する情報をお伝えする「転職のススメ」シリーズ。今日は理系の転職が難しいと考えている人に見て頂きたい3つの事をお伝えします。

「理系の転職は難しいのか?」

 この漠然とした質問に対しては、「難しくない」とひとまずは答えるしかありません。というのも、理系の職種で働いている人が、同じ理系の職種に転職するのであれば、条件を厳しくしない限り、転職出来るからです。理系の専門職で実績のある人材であれば、一定の需要があります。私は、同じ研究職として他業界に転職しましたが、業界に限らず研究職としての求人が一定数ありました。

 一方で、理研の職種で働いている人が、まったく異なる職種に転職するのであれば、「難しくない」とは言えません。私も、興味のある他職種に応募して採用される可能性を転職サイトのエージェントに尋ねたところ、「無理ではないが、チャレンジするなら早い方が良い」と言われました。理系の転職希望者で他職種に転職を希望する人は、融通が利くので、なるべく若い方がいいということです。

 いずれのパターンにおいても、転職はその後のキャリアを決める重要な選択なので、転職の難易度だけでなく、様々な角度から考える必要があります。

理系の転職希望者が本当に考えるべき2つの事

  • 理系の転職者の幅広い選択肢
  • 一貫性、多様性、汎用性

理系の転職者の幅広い選択肢

 これはよく言われる事ですが、理系の専門職が文系の事務職に転向することは、その逆よりもいくらか容易です。 ビジネスの世界では、どの場面でも数字がモノを言うため、数字で理解したり説得したりする能力は、非常に重要です。 また、理系の専門職は、アカデミアに戻る事や、派遣社員として活躍する事、科学情報を扱うメディアや知的財産関係の職種など、 働き方 やキャリアに幅広い選択肢があります。
 今、転職を考えているあなたは、本当に理系専門職で働き続けたいと考えていますか?私はあまり考えておらず、アカデミアに戻って学位をとることも考えていません。それよりも、理系専門の翻訳者や渉外活動に興味を持っています。そのために、今の会社に転職し、色々な仕事を経験させてもらっていると考えています。

一貫性、多様性、汎用性

あなたが今持っている実績、職歴やスキルを書き出してみたときに、一貫性をもって説明できる事があると思います。おそらく、理系の専門職として働いている方は、ご自身の専門性に関連した領域でお仕事をされていると思います。
他に、その専門性とは異なる多様なご経験も思い浮かぶと思います。例えば、語学が堪能だとか、プロジェクトの知的財産管理も担当しているとか、技術営業を兼任しているとか、様々なケースが考えられます。
それに加えて、どんな職種でも共通する汎用性のあるスキルも持っているでしょう。例えば、ボランティア活動に熱心だとか、ブラインドタッチで書記は得意とか、いつも宴会部長とか、個人個人で魅力的な部分があると思います。
こうした実績、職歴やスキルの棚卸は、転職に限らず非常に重要で、自分のキャリアプランを考えるうえで、基礎となる部分です。こうした基礎の上に、自分の希望、優先順位、外的要因や待遇面の要素を加えて、細かなキャリアプランを決めていくべきだと思います。最初に自分の希望を決めつけるのではなくて、自分自身を振り返って考え直すことが最も必要です。

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