どうもヒトリベです。
7月入り、とうとう新入社員に鬼門といわれる3日、3か月、3年のうち、第二関門が見えてきましたね。これから暑さも増し、コロナの影響でうまく仕事も出来ず、苦しむことがあるかもしれませんが、一呼吸おいてみてはいかがでしょうか。
今日はそんな新入社員、特に理系研究職のアナタに読んでほしい良書6選をご紹介します。
入社一年目の教科書
もはやこれは義務教育の中で教えても良いのではないかというレベル。学生から社会人になり、仕事とは何かを経験したことが無い新入社員が読むべき、まさに教科書的存在です。会社で仕事をする上で最も大切なことは、「組織」とは何かを理解することです。自分一人で勉強して点数を取って、評価されるという学校でのお勉強や、部活動やサークルでのチームプレーとは、全く異なります。与えられた仕事に意味を見出し、バリューチェーンを考えてプロジェクトを成功に導く。これが全てのベースになります。本書はその基礎を教えてくれる大切な一冊です。基礎が出来れば、ポリシーや働き方は調整出来ます。入社間もなく大変な思いをしている人も、入社から年数がたち一息ついている中堅社員も、新しい気持ちで読むべき一冊です。
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仕事の原則1「頼まれたことは、必ずやりきる」
仕事の原則2「50点で構わないから早く出せ」
仕事の原則3「つまらない仕事はない」
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部下論―上司に評価される20の法則
上司に評価されることが全てではありませんが、上司と部下の関係を見つめなおす良書です。あの松下幸之助の元部下で、PHP研究所の経営者である江口氏が著者で、上司の期待に応える部下に共通する素養を教えてくれる本です。タイトルがあまり気に入らないのですが、上司に媚びるようなハウツーが書かれているわけではありません。騙されたと思って読んでみると、仕事に対する姿勢、本当の報連相、コンプライアンスなど、会社で仕事をするうえで求められる要素が実例を交えて書かれています。新入社員時代にこの本に出合っていなければ、あの鬼畜上司にも対応できていなかったと思えるほどです。良く考えると、取締役にでもならない限り、大半の人は一生誰かの部下な訳です。新入社員のみならず、中間管理職になって心が荒む30代にも送りたい一冊です。
オールカラー “ギモン”から逆引き! 決算書の読み方 オールカラーでわかりやすい!
理系は数字には強くても、なぜかファイナンスあるいは会計に弱い人が多い気がします。しかし、理系には実はファイナンスや会計は重要な科目です。特に生産技術研究や原料調達、需給調整、在庫管理などを担当していれば必須です。私もその一人でしたが、言葉の意味を理解すれば何も難しくありません。本書はP/L、B/S、C/Fの財務諸表をはじめ、とっつきにくい会計用語をわかりやすくイラスト付きで解説してくれます。特に実践ドリルは実際の会社の経営分析を簡単に行えるので、自分の勤めるあるいは勤めたい会社の財務状況を分析するのも大変有用です。慣れてくれば気になる会社の財務を分析して、株式投資するにも大変役立ちます。株の購入に関してはこちらが大変参考になります。
知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ (PHP文庫)
MOT“技術経営”入門 (マネジメント・テキスト)
理系なら技術経営の基礎は知っておいて損はありません。新テーマ発掘や新規プロジェクト立ち上げの時に、本当に重視すべき項目がうっすらと理解できると思います。正直、ハイテク産業は基本的には研究開発費がモノを言う世界であり、どれだけ体力があるかが重要です。一方で、イノベーションは体力に因らず、フレキシビリティや行動力がモノを言います。
この本は上記のような一般的な話はもちろん、MoTを経営学の面から網羅的にやさしく解説してくれます。ただし、若干内容が古いので、その点を念頭に置きながら基礎的な話として読むことをお勧めします。
外資系金融のExcel作成術―表の見せ方&財務モデルの組み方
理系になぜ外資系金融を?と思うかもしれませんが、Excelの使い方というより、表の見せ方が参考になります。Excelのハイレベルな使い方や関数はあまり充実していません。Excelをデフォルト仕様で使っている人に、その表は見にくいよと気づかせてくれます。研究室で十分に鍛えられた方には全く物足りないのでお勧めしませんが、会社のプレゼンで資料の表にダメだしされた等、悩んでいる方は一読の価値ある本です。
外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック
こちらも外資系シリーズです。見やすいスライドの作り方の思想や基礎的なコツが、わかりやすく書かれています。見た目にこだわることと、見やすいスライドにすることは全く意味が違います。大事なのは中身ですが、見せ方で損をしない為に、ぜひ一度読むことをお勧めします。これを理解すれば、スライドの見た目にこだわって費やしていた無駄な時間を半減でき、内容にもっとこだわって作り込んでいけるようになります。入社して間もない新入社員にも、長年社内で使用されているテンプレートに頼ってきた中堅社員にも、読んでほしい一冊です。
いかがでしたか?
今日ご紹介した6選以外にもたくさんの本を読んできましたが、特に新卒時代に読んでおいて役立ったものをご紹介しました。これらに加えて、英語や資格取得など自己研鑽が出来れば数年後のアナタの未来は必ず明るいと思います。
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