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理系の転職に資格が必要か

Mudassar IqbalによるPixabayからの画像

どうもヒトリべです。
理系、大学院卒で転職した経験から、理系の方の転職に役立つ情報をお届けする転職のススメシリーズ。第3回目の今日は「理系の転職に資格が必要か」について、転職サイトのエージェントや転職仲間から得た情報をもとに解説します。
なおこの記事では、理系職種から理系職種への転職を想定しています。事務職や営業職への転職は、求人次第で必要な資格は変わります。また多職種への転職は、主に若さ(年齢)が最も重要な要素です。それはまた別の記事に。

資格が必要かはケースバイケース

 ざっくりといえば、資格が必要かどうかは、ケースバイケースです。希望の会社の応募要件に「TOEFL○○点以上」「弁理士資格」と記載があれば、満たしていないと応募は出来ないと、転職サイトのエージェントにきっぱりと断られるでしょう。ギリギリ点数が足りない等は考慮してくれる場合もありますが、応募要件に満たない場合はその時点で大きなビハインドだと考えて間違いありません。
 しかし、理系の転職では、求人募集の応募要件に絶対必要な特別な資格が書かれていることはさほど多くなく、取得していると歓迎される資格としては「TOEIC ○○点以上歓迎」程度です。また、研究職であれば「大学院(前期)修了者以上」と学歴でフィルターされている場合が大半です。

資格よりも実績

 理系の転職に限ったことではありませんが、資格よりももっと重要視されるものがあります。それは、あなたの実績です。あなたがこれまで取り組んだ仕事に関して具体的な状況、数値、レベルを盛り込んで説明出来ることが最も重要です。
例えば「製品の製造コストを40%削減する新プロセスを開発し、長年利益率の低かった製品の高収益化を実現した。」などです。更にあなたでしか達成できなかったと感じさせるエッセンスを込められれば最適です。
例えば「ある製品の製造コストは精製工程の煩雑さから長年改善されていなかった。現場の担当者に何度もヒアリングを行った結果、精製工程の○○に原因がある事が判明し、XXを改善することで、工程の大幅な簡素化に成功した。改善した精製工程で試作製造した結果、製造コストを40%削減した。その結果、製品の収益構造が改善され、展開出来ていなかった市場にも販路が広がった。貴社でもこうした実現力を発揮出来ると考えている。なぜなら…」
採用を担当する担当者は、こうしたリアルな情報から、応募者のコミュニケーション能力、実現力、問題解決能力などを判断しています。いくら資格があっても、こうした実績は簡単に得ることは出来ず、理系の転職では特にこうした実績が求められています。

理系の転職に有利な資格

 とはいえ、まったく同じような実力の候補者がいた場合は学歴や資格あるいはキャラクター(人柄)で採用が決まります。特に理系に有利というわけではありませんが、「語学力」はどの会社でも求められている能力です。語学力に関しても単に「TOEIC○○以上」と記載するだけでなく、「海外の顧客とメール・電話対応」「海外のプラント立ち上げ」などレベル感や実績がより伝わりやすい表現が好まれます。
 また今後は「プログラミング能力」や「統計解析能力」などIoTやAIの発達に伴って、求められるスキルが変化してます。これらは現時点で共通して広く認識されるような資格が無く、扱えるプログラミング言語や統計解析ソフトなどを具体的に記述するしかありません。

 いかがでしたか?「理系の転職に資格が必要か」というテーマでお送りしましたが、結論はケースバイケースです。最も大事なのは採用する側の立場になることです。認知度の低い資格や求人に則さない資格を並べてアピールするよりも、実績や転職先への情熱を話す方がずっと魅力的です。

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