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理系院卒の研究員が転職したいと思ったときにやるべき事

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理系で院卒で研究員と聞くと、なんだかインテリに聞こえますね。(え?そんなことない…?)

私は、その勝手な印象だけで研究員を目指し、研究員とは何ぞやとも知らず、企業に研究員として就職しました。 案の定、「研究なんかやってらんねー!」「研究が向いていないんじゃないか…」と入社1年目で爆発し、会社辞めたい辞めたいと叫んでいました。そこから、海外駐在や転職を得て、今はそれなりに満足する環境で研究員として働いています。 

そんな経験から、研究員が転職したいと思ったときにやるべき事をまとめました。 今も悩んでいる人に、考えを整理する手助けになれば嬉しいです。 理系院卒とタイトルに書いていますが、学歴には特に関係なく当てはまると思うので、気にせず御覧ください。 

この記事を読めば…

  • 転職したいと思ったときにすべきことが分かる。
  • 原因を内的要因と外的要因に分けて考えられる。
  • 原因に合わせた正しい対策を考えるきっかけになる。

 

研究員が転職したいと思ったときにやるべき事 

 原因の分析をしましょう。

これに尽きます。 え、そんな簡単な事?と思うかもしれませんが、これが最も重要です。意外と出来ていない人が多いです。
原因分析にはいろいろな手法がありますが、難しく考えずに紙にただひたすら思っていることを書き出しましょう。 「こうじゃないか?」「こうすればもっと楽しいのに。」「なぜこう感じた?」など何でもOKです。 

コツはただ一つ。消しゴムを使わない事です。正解はないので、まずはただひたすらに書き出して下さい。 ただし、落ち込んでいる時は気力も湧かないと思うので、下記を参考に考えてみて下さい。私が転職を決意したときに書き出した、原因分析ノートからチェックリストを作成しました。 さぁ、白紙とペンを用意して書き出しましょう!スッキリしますよ。 

内的要因 

内的要因は本来ごく自然な感情や不安が、勘違いや思い込みで誤った方向に増幅して捉えられていないか良く考える必要があります。 

 そもそも研究が嫌いだ。 

これですね。私もこれで悩みました。 研究室に配属されてからも、家賃、学費や海外旅行費を稼ぐ為にバイトに行っていて、研究は必要最低限で効率よくやってればいいと思っていました。 そんな中でも研究に楽しみは見出していたので、研究員になったのですが、なんか違う。 

でも、これは当然なんです。大学の研究と企業の研究はそもそも違うし、仕事になれば自分の思い通りにはいかない事もあるのです。 それに、大学で本当の意味の研究をしている人って少数です。 
「なんか先輩がやってたテーマを引き継いで、ちょっとターゲット変えてやってみました。」 
ゴールも道筋もある程度分かっているものが大半なのではないでしょうか。 これがダメとは言いませんが、ビジネスで必要な考える力もつかないし、自然科学の探求にもなっていないので、なんのための研究かよく分かりません。 

会社では、先輩が教えてくれる基礎的なものもありますが、ゴールが分りにくかったり、辿り着くための道筋がいくつもあるのです。 この点は研究に限った事ではありませんが、サイエンスの土俵で進める必要があるので、理系の基礎知識が必要だという事です。 

何が言いたいかというと、仕事になったら研究が嫌いになるのは当然です 当然だと受け入れたうえで、なぜ嫌いなのかを次以降の観点から深堀して考える必要があると思います。 単に「研究が嫌いだから」と表面的な理由のまま終わらせると「仕事が嫌い」と言っているのと同じことです。皆、仕事は嫌いです。 

 最近失敗をして自信を無くした。 

失敗すると自信を無くして良くない方向に物事を考えがちです。 
「自分はもうだめだ。」「人生終わった。」「みんなからバカだと思われている。」
 仕事での失敗に限らず、プライベートの失敗も仕事に影響するので厄介ですね。 私も禁断の恋に陥り、失敗し、仕事に多大な悪影響を経験したことがあります。 でも、こうして復活しています。

 失敗して自信を無くしている時は正常な判断が出来ません。 気分転換をしたり、逆に仕事の鬼になってみたり、鏡の前で笑ってみたりしてください。 大きな失敗も、法を冒したりしていない限り、なんてことありません。 たった一つの失敗で、転職を決意するような勿体ないことはやめましょう。 人生何度でも、いつからでも、やり直せます。 

論文や業界誌を読んでも興味がわかない。 

興味がわかない事自体は、攻める事では無いと思います。 研究員ならその分野の最先端に興味をもったほうが良いのは当然ですが、「~しないといけない」となると好奇心は薄れていきます。 つまり仕事で「読まないといけない」と思っているから、読みたくなくなるのです。 「毎日一報論文を読む」って、その分野の研究がよほど好きでない限りお勧めしません。 正直、タイトルだけざーっと読めばまずは十分です。 仕事で必要な研究領域については数か月もすれば嫌でも読んでいるでしょうから、それは仕事として読みましょう。 

むしろ新聞読んで本読んで違う話題に触れたほうが、新しいアイデアは生まれますよ。 同じような脳みそ持った人間が書いた論文読んだって新しいアイデアは生まれません。 興味がわかない事をダメなことだと思うのは、やめましょう。 興味が無いからといって転職する必要は全くありません。 

 研究以外に大きな関心がある。 

これは大変良いことです。この気持ちが強く、その関心がある方向に進みたいと思うポジティブな原因ですね。 その関心を止めることなく、追求するべきだと思います。 

ですが、今すぐにそれを理由に転職して良いかはよく考えた方が良いでしょう。 私は「やっぱり服飾関係の仕事がしたい」「これからはITの時代だ」と、良く分からない妄言で関心の向くままに転職先を調べたことがあります。 それなりにITスキルを学ぶ努力をしたり色々試しましたが、気づきました。 趣味・関心のうちは楽しいんだと。 

もし今、楽しく打ち込めている関心事があるなら、それを趣味としてトコトン追求することをお勧めしたいです。 ブログ、フリマアプリ、クラウドソーシングなど、アピールする場は沢山あるのでうまく活用してみるのはどうでしょうか。 すぐに安易に転職と考えずに、研究員は仕事として割り切りながら、続けるのも悪くないと思います。 

でも、もし大きな夢があるなら、研究員を辞めても良いと思います。Be ambitious. 

 研究に向いていないんじゃないかと思う。 

誰しも悩むと思います。どんな仕事にも共通する悩みですね。 気にするなと言ってしまうのは簡単ですが、気になります。 私はいつも「自分を過大評価しすぎていないか」と問いかけるようにしています。 

「研究で成功する人はほんの一握り。自分はそんなに出来る人間じゃない。成果が無かったのはそれも実力のうち。自分には得意な分野があるし、研究だけじゃなくて色々な可能性を考えよう。本当に研究に向いてなかったら、そのうち異動させられるだろう。」とある意味で楽に考えるようにしています。オーバー50代の先輩方にこれを言ったときには「そんな考えだから成長しないんだ!」と怒られましたし、実際そうなのかもしれません。 

でも、向き不向きがあるし、成果に微力でも貢献できれば企業の研究員としては最低限OKだと思います。むしろ、良く分からない職人気質の研究で、重箱の隅をつつき続けて、成果へのインパクトも考えずに、しまいには穴を空けてしまうような進め方は辞めた方が良いと思っています。 50代以上の方が経験してきた、時間をかければ儲かって、それが美学だという時代ではありません。あのコピー大国が世界のトップに躍りでようとしているのがその証明です。(実際は、圧倒的な数で時間の項を無いものにしているのですが…)

愚痴のようになりましたが、私は研究一本で会社人生を終える気が無かったので語学、会計知識、法規に興味をもって、仕事に取り組んできました。今はまだ研究畑にいますが、研究一本より必ず潰しがきくし、厚みのある人材になっていると思います。 

研究に向いてないと悩んだら、きちんとキャリアに向き合っている証拠です。 向いてなくても自分なりに成果にコミットして取り組めていれば上出来です。 

 アカデミアに戻りたい願望しかない。 

戻ってくださいとしか言えません。戻るにあたって、なぜ戻りたいのか良く考えて、道を進んでいけばよいと思います。 私はアカデミアの研究員ではないので、現場の方のお話をよく聞いてキャリアチェンジしてはいかがでしょうか。 

最近は産学なんちゃらとか、もはや当たり前の時代なので純粋な基礎研究の出来る拠点が減っていると思いますが、ご自身でうまく巣を探してください。 会社に居ながらアカデミアで研究する方法も会社によってはあるので、一度調べてみるのをお勧めします。 

 

 外的要因 

外的要因はなかなか自分で変える事が難しいので、異動や転職したいと考えが強くなります。しかし、異動先、転職先で同じことが必ず起きる事を知っておく必要があります。 

 部署の研究スタイルが合わない。 

会社の方針、縦割り組織、上司の考えなどで勤めている部署の研究スタイルが合わない可能性があります。 また、研究のフェーズ(探索、基礎、開発、生産、商品化、改善など)によって研究スタイルは全く異なります 隣の芝は青く見えるのですが、同期や先輩を通して色々情報を仕入れて他部署の研究スタイルを知るのも良いでしょう。 そのうえで、自分に合いそうな研究スタイルを模索してみるのは良いことだと思います。 

所属している部署の方針に少し反しても、研究スタイルを変えてみるのも価値があることだと思います。 自分がその方が良いと思えば、多少トライして失敗することは問題ないと思います。 それでもダメなら異動を申し出てみて、それもダメなら転職ですね。 私は結局転職しました。 

正直、この業界で研究を続けるのは嫌だ。 

私も業界を変えて転職しました。理由は沢山ありますが、お給料が最も大きな決め手でした。 業界別ランキングを見ると、研究員の給料は業界によって大きく異なります。 今の私の感覚は下記ですが、年収ランキング等で検索すれば具体的な数値が分かります。 
食品<重工<化粧品<化学<医療器<IT~医薬品 
実際には、転職サイトや転職エージェントに登録してみる事をお勧めします。

転職したい動機が待遇であれば、昇格するor転職するしかないと思います。 残念ながら日本ではまだまだ年齢主義なので、後者の転職が効果的です。 私も転職エージェントにお世話になって異業界に転職出来て、1本分くらい年収が上がりました まずは相談してみる事をお勧めします。

 職場の人間関係が嫌で研究どころではない。 

これは辛いですね。 特に同じ部署に「クラッシャー」がいるとどうにもなりません まずは、記録をとりましょう。ノートに日々の被害を書いてください。 録音は規則で禁止されている場合も多く、あらぬ疑いを掛けられる場合がるのでお勧めしません。 メモした記録をもって、上司または人事に相談しますが、それでもダメなら書面で対応を依頼しましょう。 電話や口頭よりも効果的です。 

それでもダメなら異動を申し出て良いと思います。 基本は上記のように距離を取るのが勝ちだと思いますが、取れない場合は、最終手段として転職を考えていいと思います。 私は暴力を働く先輩に対して自ら距離をとり、うまくターゲットから離れました  

残業が多すぎて研究なんかしたくない。 

研究職は比較的残業が多く、事務職と比べるとその差は圧倒的です。 私は残業が嫌いなので、これを知った時には絶望しました。 近年は労働時間の管理が見直され、特に企業では厳しい管理が求められつつありますがそれでも残業は多いですね。 会社、部署によってもその実態が大きく異なるので、あまりにも残業が多いようなら異動や転職を検討して良いと思います。健康第一ですから。 

転職先の残業時間はなかなか明らかにできず、入ってからしか分からないのですが、何かしら理由をつけて「残業しない人/できない人」の認識を持ってもらうのも良いと思います。 私もうまい方法を模索中ですが、配属された部署の雰囲気によっては仕方ないですよね。うまく切り上げる方法を探すしかありませんが、あまりにも常態化して残業が長いなら転職も考えるべきだと思います。転職会議などのクチコミサイトでもある程度の状況は把握できるので、転職希望先の情報を調べてみるのも良いと思います。 

まとめ 

他にも「装置や設備などの研究環境が時代遅れ過ぎて嫌だ。」「部下が全然いうこと聞いてくれない」「一発当てて有名アーティストになりたい!」など辞めたい理由はいろいろとあると思います。仕事していると嫌になることもたくさんありますが、ある一つの原因に支配されて人生を左右する大きな決断をする前に、一度冷静になるためにも原因分析を自分なりにやってみることを強くお勧めします。 

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